平成15年の6月末のある日、園から配布されたプリントで、翌年4月に民営化するということを知りました。
詳細が全くわからず、事前に資料の配布なども一切なく、説明会の日を迎えました。
区の説明や説明会の運営については、「足立区ってこうなんだ…。(絶句)」するものでした。
リンクさせていただいている「伊興前沼保育園の民営化を考える会」というサイトに、経緯(もちろん、活動内容も)が書かれていて、足立区からいつ・どのような対応があったのか、時系列でわかります。
関心のあるかたは、ぜひ、訪問なさってくださいませ。
足立区の説明会は、驚きの連続でした。
参加しての感想です。
- 日にちがない
民営化に関する説明会は、ある程度事前に案内を出すのではなく、説明会の1週間ちょっと前に、突然、説明会のお知らせが配られましいた。
仕事をしているから保育園に子どもを預けているひとがほとんどなのに、直前になっての案内で、参加したいけど、仕事の都合で参加できないという声があがりました。
- 資料の事前配布がない
当然あると考えていましたが、ありませんでした。
いきなり当日薄い資料を渡され、その資料を読み上げるだけ…。
質疑応答ではたくさんの質問がでました。
質問しないと、何もわかりませんし、質問のないことについては説明しないスタンスでした。
- 民託化してるのに
保育園の民営化以前に、すでに民託を行っているとのことでした。
そこで、今回と同じような説明や質疑応答がされているのに、一切反映されていませんでした。
これは、説明会上でもその不手際・準備不足を区職員は認めていました。
- 矛盾
よーく話をきいていると、説明が矛盾していたり、ニ転三転したります。
「民営化すると、こんなサービスができます」と話した中身が、この保育園では実施不可能だったり、「これはできません」と話したことが、実際は条例改正等をすれば十分可能であり、改正手続きをしたくないだけだったりするのです。
真実はどうなのかを見極めなければならない説明会でした。
- 質疑応答
基本的に「○○でしょうか。」という質問のしかたをすると、ご意見として受け賜りますと受け流されてしまいます。
「○○ですか? お答ください。」といわないとダメなんです。
しかも、複数質問したりすると、回答を一つとばされたりして、「○についてのお答は?」と再度問わないといけません。
- 後日配布の資料
1回の説明会で回答できなかった質問は、後日、会議録とともに書面で回答という話でした。
会議録は、かなりマイルドに変換されていましたし、質問への回答が不十分であったり、なされなかったものもあります。
説明会不参加の保護者に、内容がわかったか、疑問です。